- 2025/05/27
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日興精機の預託在庫サービス|在庫を持たずに安定供給を実現

在庫をできるだけ減らしたい。でも、納期は絶対に守りたい──そんな悩みに応えるのが、日興精機株式会社の預託在庫サービスです。
必要なときにすぐ使える安心感と、在庫レスによる効率化を両立。調達や生産の負担を軽くし、スムーズな運用を実現します。
この記事では、預託在庫の仕組みや導入のメリット、実際の活用事例まで、調達や生産に携わる方にとって役立つ情報をわかりやすくご紹介します。
目次
在庫の悩み、日興精機株式会社が解決いたします

調達や購買の現場では、在庫を減らしつつ、安定供給も確保したいという相反する課題に日々直面されていることと思います。
「在庫はなるべく持ちたくない、でも納期の短縮や細かい手配には応えなければならない」──そんな板挟みの状況に、頭を悩ませている調達、資材の方も多いのではないでしょうか。
生産現場と同じように、調達の現場でも日々、さまざまな判断を迫られる場面があります。
中でも悩ましいのが、「納期」「手配」「単価」のバランスです。
発注ごとに最適なタイミングや数量を見極める必要があり、短納期への対応も求められる。
その一方で、発注回数が増えれば手間は増し、調達コストも上がりやすくなってしまいます。
「もう少し余裕を持って、まとめて手配できれば…」という思いを抱きつつも、実際には在庫負担やスペースの問題から、すぐには踏み切れないというケースも少なくありません。
まとめて作って預かる、預託在庫という選択肢

調達や在庫管理で避けられないお悩みを解消する方法として、「預託在庫」という運用があります。
これは、あらかじめ製品をまとめて製造し、一定期間保管しておきながら、お客様の使用状況に合わせて必要な分だけ順次納品する仕組みです。
日興精機株式会社では、この預託在庫サービスをご提供しており、お預かりしている製品は納品されるまで弊社の所有となるため、お客様側で在庫計上する必要がありません。
必要なタイミングで、すぐにご使用いただけるという安心感が得られるだけでなく、現場での急な対応や納期トラブルを未然に防ぐことにもつながります。
発注や手配の業務も簡素化されることで、調達部門のご負担も軽減し、生産計画にゆとりが生まれ、品質・供給ともに安定した体制が築けます。
製品の製造から保管、納品までを一貫してサポートすることで、お客様にとって無理なく持続可能な調達体制をご提案できる─それが、日興精機株式会社の在庫運用サービスです。
預託在庫と委託在庫・VMIとの違いとは?

預託在庫というと、似た仕組みとして「委託在庫」や「VMI(ベンダー管理在庫)」が思い浮かぶ方もいらっしゃるかもしれません。
いずれも、在庫を外部に持つという点では共通していますが、運用の進め方や責任の所在には、それぞれ違いがあります。
たとえば「委託在庫」は、商品を販売先や外部倉庫に預けておき、売れたタイミングで売上が発生する仕組みです。
商品は外部にありますが、管理や判断は預かった側が行います。
一方の「VMI」は、在庫を顧客側に持ちながら、補充や発注の判断は供給元(ベンダー)が行う運用です。
お客様が在庫を抱える形にはなりますが、その管理はベンダーが主導します。
これに対して、日興精機がご提供している「預託在庫」は、製品をあらかじめ弊社でまとめて製造し、そのまま弊社が保管・管理するスタイルです。
お客様のご使用状況に合わせて、必要なタイミングで必要な分だけ納品する仕組みで、納品までの在庫は弊社が責任を持って管理いたします。
在庫の管理負担は日興精機が担いつつ、お客様には在庫計上の必要がなく、使いたいときにスムーズにお届けできるのが大きな特長です。
「作り置き」と「即納」を両立する在庫管理のかたち
預託在庫の最大の特長は、「あらかじめ製品をまとめてつくっておけること」と「必要なときにすぐ届けられること」を、無理なく両立できる点にあります。
現場にとって、必要なタイミングですぐに製品が届くという安心感はとても大きなものです。
ただ、その一方で、在庫を多く抱えすぎると、スペースの確保やコスト面での負担がのしかかってきます。
預託在庫は、そうしたお悩みの“ちょうどよい間”をとる仕組みです。
「必要なときに、必要な分だけ」「でも、つくり置きでコストは抑える」──そんな調達スタイルを目指す企業様にとって、預託在庫は心強い選択肢になるはずです。
預託在庫で得られる5つのメリット

日興精機株式会社では、預託在庫という仕組みを通じて、お客様の調達業務や生産計画をよりスムーズに支えるご提案を行っています。
ここでは、実際に多くのお客様から評価いただいている主なメリットをご紹介します。
1)納期の安定
預託在庫があれば、必要な製品をあらかじめお預かりした状態で管理できるため、急なご依頼や使用量の変動にも落ち着いて対応することができます。
「いつも通りのスピードで届く」という安心感が生まれ、現場での納期調整や引き当て待ちの負担がぐっと軽減されます。
2)単価の最適化
必要なタイミングに合わせて少量ずつ手配する場合、どうしても製造コストが割高になりやすくなります。
その点、預託在庫では一定数をまとめて製造することで、スケールメリットを活かした価格設定が可能に。
結果的に、年間を通じた調達コストの見直しにもつながっていきます。
3)発注業務の効率化
毎回の発注処理には、見積取得や手配、納期調整など、細かい対応がつきものです。
預託在庫であれば、一度の契約で在庫が確保されるため、あとは必要な分を「引き出すだけ」でOK。
発注ミスの予防にもなり、担当者様の業務負担を軽減できます。
4)在庫ゼロ運用の実現
預託在庫のもうひとつの特長は、「自社では在庫を抱えなくてよい」という点です。
弊社が責任をもって製品を保管するため、倉庫スペースに余裕がない場合でも安心してご利用いただけます。
棚卸や保管の手間も軽減され、現場の管理業務にゆとりが生まれます。
5)サプライチェーン全体の強化(BCP対応)
急な災害や物流の遅延といった予測できない事態に備えて、一定の在庫を確保しておくことは、今や多くの企業にとって重要な備えになっています。
預託在庫の仕組みを活用することで、納品の継続性が保たれ、取引先との信頼関係もより強固なものに。
事業継続計画(BCP)の一環としてご導入いただくケースも増えています。
【事例】短納期・小ロット・単価ダウンをすべて叶える預託在庫

ここでは、日興精機がご支援させていただいた事例をご紹介します。
ある企業様では、年間200個ほど必要となる製品を、これまで少量ずつ定期的に発注されていました。
納期は「注文から1週間以内」が理想でしたが、都度製造での対応となっていたため、実際には3週間から1か月かかることも少なくありませんでした。
そして、納期の調整に追われるうえ、少量ずつの発注では単価が下がりにくいという課題も抱えていらっしゃいました。
さらに、急な注文やトラブルを避けるためには、ある程度の在庫を確保しておく必要もあり、調達現場のご担当者様は常に難しい判断を迫られておられました。
そこで日興精機では、「預託在庫」をご提案しました。
まず、年間必要数のうち半分にあたる100個を、まとめて製造。その製品は日興精機側で保管し、お客様からのご希望に応じて、必要な分だけ即納できる体制を構築しました。
このような運用により、
製造ロットをまとめることで、単価が抑えられる
弊社で在庫を保有するため、お客様は在庫ゼロでの運用が可能に
急な納品にも柔軟に対応できる
といったメリットが生まれ、お客様からは「これまで同時に満たせなかった課題が、すっきり解消できた」とご評価をいただいております。
預託在庫サービスでよくあるご質問

以下に、保管や返品対応、在庫の確認方法など、よくあるご質問にわかりやすくお答えします。
【1】在庫の保管には費用がかかる?
ご契約内容によりますが、保管費用は原則として商品単価に含まれているケースが多く、別途の費用をご請求することは基本的にありません。
特殊な条件下での長期保管などが発生する場合は、事前にご相談させていただきます。
【3】在庫の確認はどのように行う?
預託在庫の数量や引き当て状況は、定期的にレポート形式でご提出しています。
必要に応じてリアルタイムでの在庫確認にも対応いたしますので、急なご確認にもご安心いただけます。
このように、預託在庫の仕組みは、実務の流れにできるだけ負担をかけないかたちで構築しています。
お客様の調達業務がスムーズに進むよう、柔軟にサポートいたします。
【4】在庫計上やお支払いはどうなる?
預託在庫では、事前に製品をまとめて製造・保管しますが、契約上の所有権は出荷されるまで弊社にあります。
そのため、お客様側では、預けている間の在庫を資産として計上する必要はありません。棚卸のタイミングは、お客様とすり合わせのうえ、年1回や半期ごとの実施を基本としています。
数量や保管状況の確認は弊社で対応し、必要に応じて報告書を提出いたします。ご請求は、実際に製品が納入されたタイミングで行います。
納品単位での明細請求となるため、従来の調達業務と変わらない運用が可能です。
【5】仕様変更や廃番時の対応は?
初回契約時にお見積もりしたロット分については、仕様変更や廃番となった場合でも買取をお願いしております。
ただし、契約数量を超えて弊社が製造した分については、買取のご請求はいたしませんのでご安心ください。
まとめ
在庫を持つリスクや発注業務の負担に悩まされていませんか?
必要なときに必要な分だけ、安定して供給される仕組みがあれば、毎日の業務にも少し余裕が生まれるかもしれません。
「作り置き」と「即納」を両立する預託在庫という方法は、お客様が在庫を抱えずに安定供給を実現できる選択肢です。
無理なく、無駄なく、調達の不安を減らすお手伝いを――そんな思いで、日興精機株式会社では製造から保管、納品まで一貫した体制を整えています。
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